ハイチ:教皇「暴力の終結と、人質の即時解放を」
教皇レオ14世は、8月30日(日)、ローマ近郊カステルガンドルフォで行われた正午の祈りの集いで、暴力に苦しむハイチに目を向けられた。
教皇はハイチのケンスコフでの襲撃により多数の人が命を落とし、また誘拐された事件に言及。犠牲者と遺族に心を寄せると同時に、すべての人質の即時解放を強く求められた。そして、国民の安全を確保し、あらゆる形態の暴力を終結させるために、具体的な行動を起こすよう、すべての関係者に心から訴えられた。
ハイチの首都ポルトープランス東部近郊のケンスコフで先週末発生した武装集団による襲撃事件は、地元メディアによると少なくとも47人の死者、多数の負傷者、複数の家屋の焼失をもたらした。また、この襲撃で子どもを含む数十人が誘拐された。国連等の発表によれば、これまでに誘拐された6人の子どもと7人の女性が解放されたという。
また、教皇はネパールとチベットを襲った恐ろしい洪水の被災者にご自身の祈りを約束された。そして、死者、負傷者、行方不明者、遺族、救助活動に携わる人々のために祈りを呼びかけられた。教皇は皆の思いやりが、被災者の苦しみを和らげ、必要な支援を届ける助けとなることを願われた。
平和のために祈り続けるように、と信者らを招いた教皇は、数日前、記念日(8月28日)を祝った聖アウグスティヌスは、「平和は […] 弟子たちがそれを裂いて配るうちに、彼らの手の中で増え続けた、奇跡のパンに似ている」(『説教』357、2)と述べていることを紹介。
分断を乗り越え、正義を推進し、ゆるしを実践しながら、すべての人々の幸福のために、勇気を持って「平和のパン」を分け与える人々が世界にますます増えることを祈られた。
さらにこの集いで教皇は、来たる9月1日(火)に記念されるカトリック教会の「被造物を大切にする世界祈願日」(日本の教会では9月の第1日曜日に記念)と、様々なキリスト教教会の参加のもと、その日からアッシジの聖フランシスコの記念日10月4日までの期間、続けられる「被造物の季節」について触れられた。
今年の「被造物の季節」のテーマ「いのちの水」を示しながら、教皇はわたしたちの「ともに暮らす家」である地球を守るためには、心の回心が必要と強調。
そうしてこそ、破壊をもたらすために用いられてきたものが、今度はいのちのために用いられるようになる、と話された。
教皇は、祈りと行動において一致し、神の平和という「いのちの水」の水路となり、傷ついたこの世界にいやしをもたらすことができるようにと、皆の参加を呼びかけられた。